実践的意思決定支援ファシリテーション (PSF)
実践的意思決定支援ファシリテーション(Practical Supported decision making Facilitation, PSF)
生活について色々な思いや希望を抱いていても、高齢者や認知症の方、障害のある方の胸の内を理解することは容易ではありません。
その意思を汲み取り、話し手の夢や希望を理解できるかどうかは聞き手の力量にかかっているのではないでしょうか。
SDM-Japanでは、意思決定をするのに支援が必要な方をサポートするための「実践的意思決定支援ファシリテーション (Practical Supported decision making Facilitation, PSF)」を開発し、ご本人の内なる思いを紐解き、意思の表出を支援するのに効果的なスキルなどを体験的に学習するワークショップを開催しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「実践的意思決定支援ファシリテーション」は、意思決定支援モデルとして世界でいち早く注目された、南オーストラリア州の実践モデルを土台にしています。その特徴は、ご本人の語りや物語(ナラティブ)に着目し、夢や希望を浮き彫りにしていくやり方です。聞き手であるファシリテーターは、ご本人の語りを傾聴し、夢や希望を大きく語れるようにサポートします。
その後、サポートを受けて表出された意思・心からの希望(expressed wish)を書面にし、知人や家族などのご本人の生活圏域にいる人々を巻き込んで、実現するための支援につなげます。
SDM-Japanは、南オーストラリア州の実践モデルの開発者で、世界各地で意思決定支援の実践方法を指導しているシェア・ニコルソン氏を2015年に招聘してから、南オーストラリア州のトレーナーが直接指導するワークショップを連続して開催してきました。5年間の実践を踏まえた、2019年春の指導者養成研修を経て8名の日本人トレーナーが誕生しました。現在、「実践意思決定支援ファシリテーション研修」は各地で開催され、受講者から高い評価をいただいています。